ちせログ

スウェーデンに留学したり、文系で修士取ったりしている人のブログ。

デマに惑わされないたった1つの方法

みなさんは、ネット上にある情報にうっかりだまされちゃうことってありませんか?

 

私は、たまに騙されちゃいます…

コーヒーより紅茶がいい!とかいう些細で最もらしい健康情報とか〇〇駅でこんなひどいことがあった〜といったエピソードとか、ついつい情報源を確かめもせずに、そ〜なんだ〜って思ってしまったり… 

 

でも、これがこれくらい些細なことならともかく、自分の人生だったり、日本の政治だったりに関わることだったら、「騙されちゃった〜」では済みません。

 

では、どうやったらデマに騙されずに済むのでしょうか?

 


芸能ニュースを例に

 

芸能人についてインターネット調べようとすると、私は個人が書いているブログにたどりつくことがあります。
そして、しばしばこんな記述をみかけます。


「●●さんには彼氏がいると言われていますが…調べたところ、そのような証拠は見つかりませんでした!」


「△△さんには整形疑惑がありますが、
今と昔の写真を見比べても…そんなに変わらないですね!


「●△さんを嫌いな人のデマかもしれないですね!」


なーんてのを見ると…


「いやいやいやいやそれあなたの感想じゃん!」
って私はいつも思います。


別に、感想、解釈、そのものは多いに結構です。
でも、世の中にはこの感想や解釈を事実として捉えているものが多くあるようなのです。そしてこれが、一気に議論を難しくします。そりゃそうです。感想なんて人それぞれなのに、それぞれが自分の感想や解釈を「事実」と捉えてしまったら、違う事実をもとに議論しているんですから。

 

そんなとき、私はデマに惑わされないために4つのステップを踏んでいます。


①「事実」と「それ以外」に分ける
②a 「事実」を疑い、情報源を確認する
②b 「それ以外」を「感想」と「解釈」に分ける
③「事実」と向き合う

 

では、実際に一緒にやってみましょう。


例えば、芸能人の熱愛報道が出たとします。
週刊誌には若い2人の俳優が一緒に歩いている写真と共に、次のような文が添えられていました。


「●月●日●時。人気俳優XとYは仲むつまじく一緒に歩いていた。つき合っているのだろう。」


これをひもといてみると


①「事実」:2人が一緒に歩いている写真がある
 「それ以外」:仲むつまじく歩いている、という記述


②a 事実を疑い、情報源を確認する
写真はねつ造ではないか?本当に2人きりだったのか? 

確かに写真に写ってるのは2人だが、この周りに人がいるかどうかは確認できない。


②b 仲むつまじく→感想
  つき合ってるのだろう→解釈
③この写真だけで2人がつきあっていると判断することはできない


と、なります。

 

 

 


うーん、なんだか、すっごい大したことない結論になりました。
でも、こんな風に事実が少ないときは本当かどうかかは判断できないはずなんです。


だから、できる限り事実を集めるしかないのですが、
それは現実的に難しかったり、
どうしても集まる事実が偏ったものになったりします。
芸能人に関するニュースじゃなくても、
世の中はそんな事柄であふれています。

 


それでも、ある程度の事実を集めないことで、適切に解釈することもできなくなります。
だから、たとえ知りたくなくても、面倒くさくても、しっかり事実が何かを見つめることが大切だ、と私は思うのです。

全ての情報に対し、この手順を踏むのは現実的でないかもしれません。

(私も騙されそうになるときあるし…)

 

でも、議論が並行線だな、とか、情報が錯綜してるな、

というときは、この方法を一度試してみていただけるととっても嬉しいです。

 

 

今日はここまで。

では〜

相撲界と芸能界は似ている

貴乃花親方の、再度にわたる降格が報じられました。 自らの弟子である貴公俊が暴行を行ったことに伴い、責任を問われると共にこれまでの行動に説得力が失われたことが原因だと言われています。

 

r.nikkei.com

貴乃花親方に味方できない親方たち

相撲界の不祥事、そしてそれに伴う対応については昨今たびたび話題となっていますが、それは貴乃花親方の理事落選の際も同じでした。この話題、一時期ワイドショーの話題を席巻していましたよね。 貴乃花親方は自分の一派から2人の候補者を出したということで、おそらく貴乃花親方自身は自ら落選することを覚悟の上で出馬したのだと私は思いますが、(あるいは、何か手を打ったのが上手くいかなかったのか?)「相撲界は変化することを拒んだ」との意見が相次いでいます。

 

投票権を持っていた他の親方たちにとって、自らの進退を危険にさらしてまで相撲界の未来のために1票を投じることはかなり難しいことだと想像されます。つまりこの結果はある種当然というか、構造上、必然のものであったのではないでしょうか。

 

この騒動によって相撲界は大きく注目を浴び、1月場所は連日満席で賑わっていたといいます。しかし、いくら相撲界が潤ったとしても、また人々が貴乃花親方を応援しようとしても、相撲界を変えることはできません。 この騒動は相撲界に回収されてしまうだけです。

 

私はこの状況、この感じ、あるときに似ているなと感じました。

それはSMAPが解散したときです。

 

SMAPに味方することを許さない事務所

SMAPが解散すると噂になったとき、ファンの方々は「世界に一つだけの花」のCDを買うなどして、応戦しようとしました。 でも、その売り上げは当然ジャニーズ事務所に入るわけで。

 

普通・・・というか、資本主義の原理に従えば、「彼らはこんなに売れているんだから、もっと活用しなくちゃ!」となるはずですが、この場合そうはなりませんでしたね。

 

SMAPが解散したのは、ジャニーズ事務所内政治によるものだと言われています。ジャニーズの他のアイドルたちも、これに意見を言うことが出来ませんでした。

これが、例えば別の組織だったらどうでしょうか。 例えば、政治家だったら、不祥事があったら次回の選挙での獲得票数に影響します。 会社だったら、株価が落ち、経営状況に影響が出るでしょう。 しかし、もしその政治家が本当にいい政策を打ち出しているならば、あるいはその会社が本当にいい商品を出しているならば、主権者・消費者は投票なり購入なりによって応援することもできるはずです。

しかし、芸能界や相撲界においては、その手だてすらないのではないか・・・

 

ちなみに噂ですが、相撲界はまだまだ不祥事を抱えていて、文春や新潮は裏取りの段階に入っているということです。  あんまりスキャンダルにばかり注目するのも品がない気がしますが、これまで隠蔽されてきた事件が明るみに出ることが少しでも風通しが良くなるのにつながるのなら・・・と、少し期待しています。

 

今日はここまで。

では〜

価値観が変わる!おすすめの無料web漫画5選

それまでの世界観が一変するような、強烈な体験をしたことはありますか?

 


例えば、ホームレスの人と話したとき。ずっと仲の良かった友達が同性愛者だと知ったとき。

人は、今まで自分が考えたこともなかった価値観や思想に触れたとき、
「そういう考え方もあったのか!」と新たな発見をすることになります。
だから、新たな人との出会いは、自分を変えるきっかけになったりしますよね。

しかし、実際に自分が知らない価値観に出会うまで、
人は「自分が何を知らないか」ということすらもわからなかったりします。
自分が無知であることもわかっていないから、知ろうとすることもできなかったり。

きっかけは、その辺に転がってるのかもしれないのにもかかわらず。

 

…ということで。
今回は、僭越ながら、私がこれまで自分の価値観を揺さぶられるような経験をした漫画を
皆さんにご紹介したいと思います!

漫画といっても、全部WEB上で読むことができる、エッセイ風のものです。
宗教観、結婚観、職業観、などなど…。
自分とはちょっぴり、あるいは、ものすごく違う価値観を持った人々のことを知ると、
ちょっと見える世界観も変わるかも?

 

 

1.サトコとナダ

 親友は、イスラム女子。

(↑こちらは既刊のコミック)


アメリカに留学したサトコは、サウジアラビア出身のナダとルームシェアすることに。
最初は全身黒ずくめのナダにびっくりしたサトコですが、
等身大のナダとの生活を重ねていくうちに
それまで抱いていたムスリムムスリマ*1についてのイメージをを改めていきます。

知らず知らずのうちに人は、自分の知らない国の人や宗教についてのイメージを作り上げてしまうもの。何かきっかけでもなければ、自分の頭が固くなっていることにさえ気が付くことができません。

私もサトコと同じく留学経験者ですが、これは自分がいかに無知かを知ることができる絶好のチャンスだと思うんです。そしてこの本は留学するまでもなく、ナダがその生きざまを通して、考えるヒントを私たちに与えてくれます。

 

 本編では、サトコがチャリティーマーケットに挑戦しています。ちなみに、過去作で私は61番とか好きです。

(今回紹介するなかでは、唯一完全フィクションです)

sai-zen-sen.jp

 

 

2.中国嫁日記

blog.livedoor.jp

言わずと知れた有名漫画。私が紹介する必要なんてないのかもしれない。
40代「オタク」のジンさんと、中国から来たお嫁さん、月さんが奮闘する漫画です。


中国では親族のつながりが異様に強かったり、

日本では考えられない豪快な行動をする人に出会ったり、

はたまた急激な経済成長の波に飲み込まれたり、

その一方で追いついていない制度面で苦労したり…。

 

私がこの漫画を読み始めてすでに数年たっていますが、その間に作者が経営に関わる会社が倒産したり、2人の間に子どもが生まれたりと、どんどん内容が変化していきます。
既刊6巻。もうすぐ7巻が出るそうです。

 


3.子育てビフォーアフター


子どもを生む前と生んだ後では、世界が180度変わった──。
twitterで話題になった漫画が連載開始。

 

「オタクでコミュ障で売れない漫画家で猫いっぱい飼ってる」吉川景都さんは、
我が子の誕生によって、まるでそれまでの自分がひっくり返るような経験にたくさん出会うようになります。

私もこれを読んで、「子育て夫婦がああいう行動を取るのにはそういう意味があったのか!」
と、目から鱗が落ちました。

今子育て真っ最中の人はもちろん、その予定が全くない人にも
おすすめしたい漫画です。

(リンクがうまく貼れなかったのですが、↓でWEB版を読むことができると思います)

http://www.kurage-bunch.com/manga/kosodate/

4.ミュージアムの女

comic.pixiv.net


その隅っこに座っている人は、人形ではありません。人間です。


美術館の監視係である作者の宇佐江みつこさんは、「ヒマそうな仕事だね」と言われがち…。
でも、実は毎日こんなことを考えながら仕事していたのかも…⁉
現役で美術館で働く作者が上品にくすっと笑いを誘う、美術への愛にあふれた作品。
絵画が好き!芸術が好き!美術館が好き!という人にはぜひぜひ読んでほしいです。

 

 

 

5.沼のハナヨメ

kesennuma.1101.com


震災後に気仙沼に移住した、著者のサユミさん。
だいたいみんな知り合いの知り合い、というコミュニティでは
東京とはちょっと違う独特のルールがたくさんあって…⁉

今回紹介する中では唯一未刊。
私は実は宮城に住んだことはあるのですが、気仙沼からは遠いところだったので、
三陸の風土が色濃く反映されるこの漫画はいろいろと新鮮でした!
宮城県内でもこんなに違うものなのだと思うこともたくさんありました。

 

 

 

 

 …以上、私がこれまで自分の価値観を揺さぶられた漫画5つでした。

いかがでしたか? 

せっかく何かの縁があってこのページに来られたのだから、

興味ない、と思った漫画こそ、みなさんに読んでいただいたら大変嬉しいです!

 

だって、自分が知ってると思っている世界とは、全然違うかもしれないものがそこには広がってるかもしれないですから。

 

今回は、いつもとちょっと違う感じでお届けしました。


今日はここまで。
では~

*1:ムスリマとは、イスラム教徒の女性のこと。ナダはムスリマです。

日本が先進国なのは、イメージの中だけの話なのかもしれない

「日本に生まれただけで、幸運だ」

 

という意見が、この世に存在すると仮定しましょう。
さて、これは正しいと言えるでしょうか?

 

 

 

 


おそらく、これに「YES」と答えることは可能なのだと思います。

だって世界の中には、言語統制されている国だってあるし、常に命の危険にさらされるような状態にある国だってあるのです。


そんな中、日本に住む私は今日も自分の意見を書いたブログを更新し、何か事件や事故でも起こらない限り、明日も明後日もきっと元気に生きていけるだろうと思っているわけなのですから。

 

でも。そんな中、私が自分の留学を通してずっと考えたのは「日本人って、本当に恵まれているのかな?」ということだったのです。


失われた20年しか知らない若者


以前、日本の製品ってちょっと過剰にレベル高くない?という話をしました。

 

chise77.hatenablog.com

なんで、経済は停滞しているのに、商品やサービスのレベルはこんなに高くなっちゃったんだろう?というのが、私には不思議でならないのです。

 
だって私は物心ついたころにはもう、すでにバブルは崩壊していました。なので、日本が右肩上がりに成長している姿を知らない状態にあります。

それもあってか、日本が衰退している、という記事なんかをを読んでも、正直ピンときません。だって、絶頂期を知らないし。さらには、日本がぐんぐん成長している姿なんて、生まれてこの方見たことないのです。


「あの明るい時代を知らないなんて、かわいそう」なんてバブルの時代を知らない私は言われたこともあるくらいです。

 

ただ、そんな日本の絶頂を知らないような私でも、最近ではふらりと立ち寄ったレストランが明らかに人手不足なのを見たり、日本の強みの1つである研究事業にかける予算がどんどん削られたりしているのを見ると、
「ああ、確かに日本は、今まさに衰退している最中なのかもしれない…」と思ったりもするのです。

 
世界のイメージは…

世界のイメージでは、まだ日本が先進国というイメージを持っている人もいるかもしれません。
私の留学先でも、友人に「日本にはトヨタもあるし、ホンダもあるよね~」と、日本は技術大国だというイメージを持っている人はいました。

 

しかし。


ある日、私と同じくスウェーデンに交換留学していたEU出身の子に、「ちほ(筆者)に会ってから日本の場所を調べてみたんだけど、日本って島国なんだね」って言われてびっくりしたことがあります。
世界では、日本は島国ってことも知られてないのか…と、衝撃を受けたのです。

 

私はそれまで、日本は経済大国であるというイメージを、漠然と持っていました。
高度経済成長期を経験していない私でも、です。

だってGDPもずっと2位だったし(随分と前に中国に抜かれて今は3位ですが)、世界的に見ても日本は経済大国なのだろうな、くらいに漠然と思っていたところがあったのでしょう。
だから、日本が島国ってことくらいは、少なくとも知られてるんじゃないかなー?と、私は思っていたわけです。
特に、大学教育を受け、留学するような学のある人たちにとってはなおさら。
(まあ、かくいう私も自分が留学するまではヨーロッパの国々の位置関係が全くわかってなかったので、人のこと全く言えないのですが)


ヨーロッパからしたら、日本は地図上でも右端に位置する*1、小さな国なのだ。

留学中には、上に挙げた例を発端として、これを実感することが何度もありました。

 

イメージに引きずられているのは、日本だけではない

 

先日、テレビ東京系の番組、「ワールドビジネスサテライト」において、エストニアの技術者が日本の技術を見て、「日本は発展しているイメージだった」と発言している様子が放映されました。

 

www.tv-tokyo.co.jp

news.careerconnection.jp

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(エストニアはこんな感じの国ですが、実はIT大国でもあります)


そう、日本は「発展していた」のかもしれません。
そして、そのイメージは今でも、世界の一部では共有されているものなのかもしれません。

でも、たった今経済が大きく成長していない日本は、世界にとってどれほどの価値があるのか?


現在、「日本すごい」と言うことを目的としたテレビ番組がたくさんあるようです。
そして、それに対する批判はたくさんあるので、私はここでは繰り返しません。

 

しかし、私のような高度成長期を体験していない世代ですら、また、日本に何の関係もない人々ですら、日本がすごかったころのイメージを今でも持ち続けている現状を考えると…。
今みたいに「私たちの国はすごい」とうぬぼれているうちに、本当に、本格的に、世界からどんどん取り残されちゃうんじゃないか。
それは、今でも私のなかにある、大きな不安の1つです。

 

果たして、こんなに衰退しているかもしれない日本に生まれた「だけ」で、幸運だと言えるのか?

 

 

賛否両論あると思いますが、これに対する答えそのものよりも、何を基準に答えを出すかということが問われる必要があるのではないでしょうか?

 

YESにしても、NOにしても、その答えはしっかりと現実を見据えているのかどうか、考えなくてはいけない時期に来ている気がします。

 

 


今日はここまで。
では~

*1:ヨーロッパでは、ユーラシア大陸を中心とした世界地図が多いため、日本は左端に位置します。

「タトゥーの何がイケないの?」と言うことの何がイケないの?

「わたしの何がイケないの?」という番組を知っていますか?

 

これは「現代女性の悩みや病み、さらには流行までを女性目線で描く」という番組で、さまざまな「専門家」や「コメンテーター」を呼んで意見を交わすというものだったようです。(現在は番組終了)。

 

www.tbs.co.jp

 

 

私はこの番組をいつもは見ていなかったのですが、たまたま一度見た放送内容が今でも強烈に印象に残っています。それは、2016年2月15日に放映されたもので、トピックはタトゥーについてだったのです。

 

損するからやめなさい、タトゥーなんて。

この番組では、私が視聴した回のさらに数年前にも、タトゥーをトピックとした回が放送されていたようでした。その際には、タトゥーを入れている若者たちが登場し、専門家やコメンテーターは若者たちを非難し、タトゥーをやめるように説得していたようです。

 

前回の放送から数年経過し、このときタトゥーを気軽に入れていた若者たちはどうなったのか。それが、私が視聴した回のテーマでした。

 

前回の放送では、タトゥー肯定派として登場していた、モデルのみぽち(坂本美穂)さん。

 

あれから数年たち、彼女はタトゥーを消していたのです。

 

ameblo.jp

 

www.google.co.jp

 

 

なぜか。

それは、日本社会で生きていくのにタトゥーは障害になると気がついたためだと言うことでした。

 

しかし、一度刻んだタトゥーを消すのは、非常に大変です。レーザー除去するにも、大変な痛みを伴います。番組では、彼女のレーザー除去に密着し、その痛がる様子が映し出されていました。

 

周りの大人たちは、その痛がる様子、重ねて彼女がタトゥーを入れたこと自体に対し、

 

「ほら、言ったでしょ?」

「私たちの言うことに従わないからこうなるのよ」

 

と、彼女を責め立てています。

 

でも、そもそもなんでタトゥーってそんなにダメなものなんでしたっけ?

 

タトゥーを入れる、その行為自体は本来悪なのか?

 

私が留学していたスウェーデンでは、タトゥーを入れることはごくごく普通のことでした。

 

どれくらい普通なのか。

私が周りの人の様子を見た感じだと、たぶん、日本の人がピアスの穴を開けることよりも、ずっとずっと普通のことだと思います。

 

私も、友人のおなかにタトゥーがあるのを見かけたこともあったし、クラスメイトの背中いっぱいに世界地図が描いてあるのも見たことがあります。

ここでは、タトゥーを入れることを非難する人は誰もいません。

 

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 (これは、ドイツで見つけたポストカード。なかなか私にとってインパクトのあるデザインだったので思わず手にとってしまった…)

 

 

一方、日本では、まるで何か犯罪をおかしたばかりの非難っぷり。

 

確かに、日本社会ではタトゥーはあまりいい目で見られていないのが現状です。

でも、そのことを考慮に入れたとしても、この番組での批判する姿は私には気持ち悪く映りました。

 

 

ルールがあるのだから、それに従いなさい。

 

と言わんばかりのその姿に。

 

これは、タトゥーに対する批判ではなく、自分たちのルールに従わないことへの非難である

 

別に、タトゥーを入れるのは法律上ではルール違反ではありません。

 

例えば、これが人を殺めることとなると、話は変わってきます。これは法律で禁止され、それに相当する罰則もあります。

 

スウェーデンでは寛容に受け止められているタトゥーが、なぜ日本ではこれほどに非難されなくてはならないのでしょう。

これは、「そんな風にすると苦労するよ」という、ただの警告だったのでしょうか。

 

私には、そうは思えませんでした。このときの批判は、タトゥーそのものではなく、「だから言ったのに。」という、ルールに従わなかったことへの批判だと思えたのです。

 

「私たちの作ったルールに背くな」

「私たちが正しいと思うことに従え」

 

このとき出演していた「大人」の人たちは、

彼らがタトゥーを入れたままだと生きにくいため、「良かれと思って」言ったということになっているでしょう。

実際、若者たちはタトゥーを除去している訳ですから、大人たちの言うことは正しかったのかもしれません。

 

でも、「タトゥーを入れたことがある」という事実はもうどうやってもなくならないはずなのに、なぜ終わったことをそこまで非難されなくてはならないのでしょうか。

 

それは、「ルールに背いたこと」への非難に他ならないからです。

 

 

 

時や場所が変われば、ルールは変わってきます。

今非難されていることは、10年・20年後には、普通になっているかもしれません。

 

 

 

自分のせまい世界だけを全てだと思うと、それ以外の世界が全く見えない。そして、新しい発想や発見も生まれないのではないか。

 

というのを、私はこの番組で感じました。

 

そして、私は、このようにただただ自分の知っている世界だけには閉じこもらないぞ、

とこの番組を見て決意したのでした。

 

 

 

 

 

ここまでつらつらと番組への批判めいたことを書きましたが、

この番組がどう作られているのか、

私にはわかりません。

 

もしかしたら、タレントたちの発言は

意図的に切り取られ、編集されているのかも。

 

情報をうのみにせず、これからも精進していきたいと決意を新たにした次第です。

 

 

今日はここまで。

では〜。

 

正しい日本文化を伝えようとする番組、「ぶっこみジャパニーズ」がなぜ気持ち悪いかわかった

みなさんは、「正しい」日本文化って

あると思いますか?

 

私はスウェーデンに留学中、

お寿司屋さんで食べた巻きずしに

クリームチーズが入っていたことがあります。

 

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このとき私は大変驚いたので、

留学仲間のアメリカ人の友人に

この驚きを伝えようとしたのですが、


「寿司にチーズはポピュラーだよ」

と言われてしまいました。

 

もしかしたら、私が知らないだけで

世界ではクリームチーズ寿司が流行っているのかもしれません。

少なくとも、私はあんまり美味しいと思わなかったけど…笑

 

 

 …今回取り上げるのは、

このような、「正しくない」日本文化を

正そう!とする、

「ぶっこみジャパニーズ」

という不定期番組です。

 

www.tbs.co.jp

 

いま世界中で大人気の日本文化「クールジャパン」。
しかし、修業もせずにブームに乗っかった「ニセジャパン」が海外で急増中…。
そんなダメダメな「ニセジャパン」を、日本が誇るカリスマたちが正体を隠して潜入調査。
各分野の和のカリスマが「ニセジャパン」をドッキリ指導し、正しい日本の技術を伝授する!

 

すでに第10弾を迎える番組ということで

人気があることが伺えますが、

この「正しい日本文化を伝えよう!」

という姿勢には違和感を覚える人も多いようです。

 

何がそんなに気持ち悪いのか?

 

今回は私なりにその原因を解明したいと思います。

 

まず、「正しい」文化など存在しない 

これは、多くの人が感じている点なんじゃないかなと思います。

 

食文化が一番わかりやすいと思うのですが、

その地域によって採れる穀物や野菜は違うし、

自然とその土地に合ったアレンジが加えられます。


土地柄によって、

人々の好みの味も違います。

 

 

例えば、

私がイタリアに行った際に食べたパスタは

めちゃくちゃおいしかったんですが、

「正直、日本人好みに合わせたパスタの方が好みかも…」

とも思いました。

 

また、昨今日本ではパクチーがブームですが、

あれはあんなにばくばく食べるものではなく、

ただの香り付けだけらしいし、


日本ではおかずになっている

中国で餃子はそもそも主食も知られ、

水餃子が主流だし、

 

日本に輸入された食文化だって、さまざまな違いを抱えています。

 

また、同じ国や地域の中でも

どんどん文化は変化していきます。

お寿司だって、江戸時代は今で言うファストフードだったと言われていますよね。

 

自分たちの「文化」だって変わっているのに

この番組はその事実からは目をそらして、

相手には自分たちの「正しさ」を押しつける。

 

そんな姿勢が、気持ち悪い。

 

ずっと、そう思っていました。

 

…しかし、最近

この番組の気持ち悪さの原因は、

それだけではないな、

と、気づいたのです。

 

極端な例を拡大解釈している

 

つまり、トンデモばかり集めて、

それをあたかもその地域にいる

全ての人にとって

常識であるかのように演出している

ということです。

 

この番組で取り上げられる外国の人々は、

食材のよさを殺してしまっていたり、

日本のものにリスペクトがなかったり。

 

日本から派遣されるその道のプロたちは

その事実に傷つきます。

 

 

わかります…わかりますよ、

自身がプロであるからこそ、

日本文化によって生計を立てている人々が

食材を台無しにしたり、

真剣に取り組んでいないその姿勢に

腹が立つんですよね。

 

 

 

その道のプロが、

誇りを持たず、敬意を払わない

邪道な人々に腹を立てる。

 

それは、当たり前に存在する感情なのかな

と私は思います。

 

実際に、この番組に何度も出演している寿司職人の小川洋利さんは、

自身のブログで以下のように述べています。

 

ameblo.jp

私の想いは「少しでも多くの人々に素晴らしい日本の寿司文化を教えるのではなく「伝える」事です。

 

寿司ショー(収録)が終わった後はカメラが回っていないところで、相手側からいろいろ仕込みのやり方を聞かれたりします。スタッフは快く引き受けてくれ、相手側に色々な日本の寿司文化を伝えることができます。

 

今、世界中では日本食が大変な人気になっておりますが、人気とともに最近では日本食が「怖い、危険」という声も上がっております。
実際調理場を見ると凄い光景を見ることも多々あります。
年々、世界中で日本食店での食中毒が増え沢山の方が辛い思いをされているのも現状です。
少しでも多くの寿司職人に衛生知識をもってもらい安全で美味しい寿司を作って頂きお客様に喜んで頂くことが私の役割、使命だと思っております。

 

確かに、少なくとも衛生面に関しては、

正しい知識を持たない人に

「プロ」を名乗らせないことは

とても大切でしょう。

 

 


ここで問題となるのは、 

このような番組に出演するプロたちの姿勢ではなく



海外の人々を一概に悪者にしようとする、

番組自身の姿勢だと私は思うのです。


 

例えば、この番組では最初、

プロが正体を隠し、見習いとして

トンデモの人々の元に教えを請いに行く…

という体で撮影が進められます。

 

そして最後の方で、日本から派遣されたプロの

本当の姿がわかるのですが、

トンデモの人々は、その途端に

話し方が敬語になる

(ように番組スタッフが編集・翻訳する)

のです。

 

たぶん、実際には正体がわかっても

話し方を全く変えず、

フランクに接している人もいると思うのですが…


 つまり、本当のプロはトンデモの人々に 

敬われるべき存在である!

と暗に示していることになります。




食品の解凍の仕方をよくわかっていない料理人や

曲に敬意を払わないアニソン歌手・・・。

 

このときプロが

「こんなのダメだ!」と言っている

どちらかというと、

「プロとしてダメだ!」

ということであるのに

 

この番組では

それと日本の「正しい文化」を

独自にアレンジする姿勢とを

ごちゃまぜにして、


彼らが「正しい日本文化」

従ってないことそのものを

笑いものにしていると思うのです。

 

プロの批判対象は、

ただ「プロでない」ことなのに、


番組側では、

「プロでない上にアレンジしまくっている」

ことにまで批判対象を拡大するため、

ある種悪意のある編集をしているのでは

ないでしょうか。

 

 

 

最近、テレビを見ていると

この番組に限らず、

いろいろなものがごっちゃにしているものが

あまりに多いことに

私は気がつき始めました。

 

嘘はついてないけど、

本当のことも言ってない。

 

証拠として差し出しているものに対し、

批判の対象としているものが

大きすぎるんです。

 

テレビに限らず、それは

書籍も気をつけないと、と思っています。

 

論文と違って、

書籍って専門家の審査も受けずに

出版できるからね…。




みなさんも「嘘は言ってないけど

本当のことは言ってない」 

情報源にはぜひお気をつけ下さい。

もちろん私も気をつけます。


 

 

 

今日はここまで。

では〜

役割に縛られず、自由に生きることは幸せか

スウェーデンって聞いて、

みなさんはどんなイメージが浮かびますか?

 

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静かで、落ち着いた暮らしをしている、

そんなイメージの人もいるんじゃないかと思います。

 

……なんですが、

実はスウェーデン人って離婚率がめちゃめちゃ高いんです。

ちょっと意外じゃないですか?

 

今回は、そんなスウェーデン人の結婚観を通して、

日本とスウェーデンの社会について考えてみたいと思います。

 

結婚してもしなくてもしなくても、同様の恩恵が受けられるスウェーデン

スウェーデンでは、「サムボ法」という、

事実婚を認める法律があります。

 

つまりどういうことかというと、

戸籍上結婚していてもしていなくても、

カップルとしてさまざまな制度が整っているということです。

 

だから例え、結婚していないカップルの間に

子どもが生まれたとしても、

結婚しているカップル同様に

国からの教育援助を受けることが出来ます。

 

なので、そもそも「結婚」という形に

こだわる必要がないんです。

 

ちょっとデータが古いですが、

詳しく知りたい人はこのページなどが参考になります。

www.esri.go.jp

 

スウェーデン留学時代、

私の周りにも、恋人と同棲している人がたくさんいました。

 

一度、恋人と長いこと同棲しているスウェーデン人に

「恋人との結婚は考えてないの?」と聞いたことがあるのですが、

「そうだねぇ、私が結婚するときは、

結婚式のパーティーをしたくなったときかな」

と、冗談ともつかない答えが返ってきました。

 

このように、既に同棲しているカップルにとっては、

結婚してもしなくても、生活が全く変わらないので、

結婚そのものが

あまり大きなイベントではなくなっているようでした。

 

また逆に、例え結婚したとしても

離婚のハードルも非常に低いようです。

 

私の友達のお母さん(スウェーデン人)は、

久しぶりに旧友に会った際に「まだ同じ人と結婚してるの?」

と驚かれたそうで…。

 

だから、それくらい離婚も、ここでは普通のことなんです。

 

福祉国家個人主義

スウェーデン福祉国家なので

シングルマザーやシングルファザーでも

子育てできる条件が揃っています。

 

婚外子、つまり結婚していないカップルの間に

もうけられた子供に対しても、

結婚しているカップルの子どもと

同等の支援が政府から与えられます。

 

また、(公立であれば)大学まで学費は無料だし、

子供に対する補助金も出るしで、

離婚しても金銭面では安心できます。

 

日本だと、離婚したいけど子どものために我慢…!

という話も聞きます。

シングルマザーの経済的負担は大変なものだとも聞きます。

 

www.tokyo-np.co.jp

 

けれど、スウェーデンでは、

離婚しても子どもに不利に働くことがないので、

その点は安心して(?)離婚することができるというわけです。

 

このような福祉国家の制度のもと、

スウェーデンでは、自立した個々人が、

自分のことは自分でやることが求められます。

 

wvs.structure-and-representation.com

 

(↑この研究によると、スウェーデンは非常に「自己表現に価値」を置く社会だそうです。

どれほどこの研究が立証的なものかという検討はさておき、1つの指標にはなりそうです。)


福祉国家だから自立しているのか、

自立しているから福祉国家が発達したのか。

どちらなのかという議論は、

鶏が先か卵が先か…

ということになりましょう。

 

 離婚率が高くても問題はないのか?

 それでは、日本と違った価値観や社会背景がある

スウェーデンでは、

離婚率が高くても全く問題ないかというと…。

 

それはまたちょっと違う気がしています。

 

ここからは推測の域を出ませんが、

このような個人主義的社会だからこそ

自分の好きなように生きられる一方で、

自分の行動に対して

きちんと責任を持たなくてはいけません。

 

子供も大人も、自立していることが求められます。

しかし、これに対して否定的な意見もあり、
私の留学仲間は
スウェーデンでは人が自立しすぎて、
お互いに助け合いをする精神がないのではないか」
と言っていました。

 

離婚率が高いスウェーデンですから、当然再婚率も高いわけで。

連れ子がいることも多いわけです。

連れ子同士や、親子関係がうまくいかない…

という話もしばしば耳にします。

 

でも、離婚も再婚も、個人の選択です。

カップルが、「親」という自分の役割に

縛られすぎず、自分で選んだ道です。

 

 

先にも述べましたが、日本では「子どものために」といって

離婚を我慢する人も多いですよね。

 

確かにこれではちょっと息苦しい、と思いますが、

かといってスウェーデンの真似事をしたって、

いきなり幸せな社会が得られるわけではないと私は思うのです。

 

 

日本で、「スウェーデンのような福祉制度を導入しよう!」

というような議論を見るたびに、

「これ、ちゃんと日本とスウェーデンの社会背景の違いや、

メリットデメリットの両方を

検討したうえで導入しようとしてるのかな?」という気持ちに

私はなるのでした。

 

 

今日はここまで。

いつかこのブログで教育の話もしたいな。

では~